「NISA、始めた直後にもうマイナス」で夜も眠れない40代へ。やめる前に確認したい4つ

NISAを始めた直後に値下がりして不安な40代へ。 NISA・積立

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※本記事は一般的な情報提供を目的としており、特定の金融商品を推奨するものではありません。

「NISAを始めたばかりなのに、もうマイナスになっている」

「このまま積み立てて、本当に大丈夫なのだろうか」

勇気を出してNISAを始めた直後に値下がりすると、積立設定を止めたくなるかもしれません。

これまで預貯金を中心にしてきた人にとって、昨日より資産の評価額が減っている状態は、想像以上に落ち着かないものです。

しかし、投資信託や株式は値上がりと値下がりを繰り返します。NISAを利用していても、元本が保証されるわけではありません。

大切なのは、値下がりしたから無条件に積立を続けることでも、慌ててすべて売却することでもありません。

積立をやめる前に、次の4つを確認してみましょう。

  1. 積み立てる目的と使う時期は変わっていないか
  2. 近いうちに使うお金まで投資していないか
  3. 何に投資している商品なのか理解しているか
  4. 毎月の積立額が家計に合っているか

今回は、NISAを始めた直後の値下がりが不安な40代に向けて、積立を続けるか、減額するか、いったん止めるかを考える順番を紹介します。

NISAを使っても値下がりは避けられない

NISAは、投資によって得られた利益が一定の範囲で非課税になる制度です。

しかし、NISAそのものが利益を生み出すわけではなく、投資した商品の元本や利益を保証する制度でもありません。

金融庁も、株式や投資信託などの運用商品には、預貯金より高いリターンを期待できる一方で、元本割れのおそれがあると説明しています。

金融庁「資産形成の基本」

そのため、積立を始めた直後に評価額が購入金額を下回ることはあり得ます。

数日前や数週間前に購入した商品の価格が下がれば、まだ積み立てた回数が少ないため、資産全体もその値動きの影響を受けやすくなります。

まずは、**「NISAを始めたのに失敗した」と決めつけるのではなく、「投資には値下がりする期間もある」**と分けて考えることが大切です。

「積立を止める」と「保有商品を売る」は違う

値下がりすると、「もうNISAをやめよう」と考えてしまうことがあります。

しかし、ここでは次の2つを分けて考えましょう。

積立を止める

今後の新しい購入を一時的に停止することです。すでに購入した商品は、そのまま保有できます。

保有商品を売る

すでに購入した商品を売却し、現金化することです。購入価格より値下がりしているときに売却すれば、その損失が確定します。

積立を一時停止したからといって、すでに購入した商品をすべて売る必要はありません。

家計が苦しくなった場合には、積立額を減らす、積立を一時停止する、保有を続けるなど、複数の選択肢があります。

続けるか、すべて売るかの二択ではありません。

確認したいこと1:積み立てる目的と使う時期は変わっていないか

最初に確認したいのは、価格ではなく、NISAを始めた目的です。

例えば、次のような目的で始めた人もいるでしょう。

  • 老後資金を準備する
  • 退職後の生活に余裕を持たせる
  • 10年以上先に使う資金を準備する
  • 使い道は決まっていないが、長期的に資産を形成する

老後まで10年以上あり、積み立てる目的や家計の状況が変わっていないのであれば、数日や数か月の値下がりだけで当初の計画を変更する必要があるか、いったん落ち着いて考える余地があります。

一方で、数年以内に必要な教育費や住宅資金を投資していた場合は、値下がりをきっかけに資金の分け方を見直した方がよい可能性があります。

まずは紙やスマートフォンのメモに、次の2つを書いてみてください。

このお金は何のために積み立てているのか
いつごろ使う予定なのか

目的と使う時期が変わっていなければ、毎日の価格だけを見て判断しないことも大切です。

確認したいこと2:近いうちに使うお金まで投資していないか

投資へ回すのは、基本的に当面使う予定のないお金です。

次のようなお金まで投資していないか確認しましょう。

  • 毎月の生活費
  • 病気や失業などに備えるお金
  • 数年以内に必要な教育費
  • 車の購入費や車検費用
  • 住宅修繕費
  • 近いうちに返済する予定のお金

こうしたお金まで投資していると、価格が下がったときに生活への不安も大きくなります。

急な出費に対応できる現金が残っていない場合は、積立額を減らしたり、一時的に積立を停止したりして、まず手元の現金を確保する方法があります。

近いうちに使うお金が必要になり、ほかに現金を用意できない場合には、値下がりしていても売却を検討しなければならないことがあります。

だからこそ、値下がりしてから慌てないように、生活を守る現金と長期的に運用するお金を分けておくことが大切です。

貯金と投資の分け方については、こちらの記事で詳しく紹介しています。

「貯金はいくらあれば安心?」40代が投資を始める前に、まず決めるべき“現金の役割”

確認したいこと3:何に投資している商品なのか理解しているか

NISAを始めた直後に不安が強くなる理由の一つが、購入した商品を十分に理解していないことです。

「人気ランキングの上位だった」

「SNSでよく紹介されていた」

「知人に勧められた」

という理由だけで選んでいると、値下がりしたときに、保有を続けてよいのか判断できなくなります。

商品名だけでなく、少なくとも次の項目を確認しましょう。

  • どの国や地域へ投資しているか
  • 株式、債券、不動産など、何に投資しているか
  • 株式の割合はどのくらいか
  • 一つの国や業種へ集中していないか
  • 保有中にかかる費用はいくらか
  • どの程度の値動きを想定した商品か

株式の割合が高い投資信託は、価格が大きく上昇することがある一方で、大きく下落することもあります。

つみたて投資枠の対象商品は、金融庁の基準を満たした一定の投資信託などに限定されていますが、対象商品すべての投資先や値動きが同じという意味ではありません。

最新の対象商品は、金融庁のウェブサイトで確認できます。

金融庁「つみたて投資枠対象商品」

購入している商品が分からない場合は、金融機関の画面から商品名を確認し、目論見書や月次レポートを読んでみましょう。

商品選びで確認したいポイントについては、こちらの記事でも紹介しています。

「結局、何を買えばいいの?」NISA最大の壁にぶつかった40代へ。見るべきはたった3つです

確認したいこと4:毎月の積立額が家計に合っているか

値下がりそのものよりも、積立額が大きすぎることで不安になっている可能性もあります。

例えば、毎月1万円なら落ち着いて続けられる人でも、毎月5万円になると、少し値下がりしただけで不安が強くなることがあります。

40代は、教育費、住宅費、親の介護、自分たちの老後資金など、複数の支出が重なりやすい時期です。

年間投資枠を使い切ることを目標にして、家計に無理のある金額を積み立てる必要はありません。

次のような状態になっていないか確認しましょう。

  • 積立後に生活費が不足する
  • 毎月の貯金ができなくなった
  • 急な出費をクレジットカードや借入れで補っている
  • 値下がりが気になって何度もアプリを確認している
  • 少し下がっただけで眠れないほど不安になる

当てはまる場合は、積立額を減らすことも選択肢です。

積立額を減らすことは失敗ではありません。家計を守りながら続けられる金額に調整することも、長期的な資産形成の一部です。

積立額の決め方については、こちらの記事も参考にしてください。

「月いくら積み立てればいいの?」40代のNISA最大の悩み、正解は“増やせる額”じゃない

値下がりしたときに避けたい3つの行動

1.理由を確認せず、慌てて全部売る

価格が下がったという理由だけで売却すると、その時点で損失が確定します。

もちろん、近いうちにお金が必要になった場合や、購入した商品が自分の目的に合っていなかった場合など、売却を検討した方がよい場面もあります。

重要なのは、値下がりへの恐怖だけで判断せず、目的、使用時期、商品内容、家計を確認してから決めることです。

2.損失を早く取り戻そうとして積立額を増やす

価格が下がると、「今のうちにたくさん買えば、値上がりしたときに取り戻せる」と考えることがあります。

しかし、その後さらに下落する可能性もあります。

生活に必要なお金を追加で投資したり、借入れをして購入したりするのは避けましょう。

積立額を増やす場合も、値下がりへの反応ではなく、家計に余裕があり、長く続けられるかを基準に判断します。

3.毎日何度も評価額を確認する

NISAを始めた直後は、少しの値動きでも気になります。

しかし、長期の積立を目的としているなら、毎日の値動きを確認しても、当初の目的が変わるわけではありません。

確認する回数を月1回程度に決め、価格よりも次の項目を見る方法があります。

  • 積立が予定どおり実行されたか
  • 家計に無理が出ていないか
  • 近いうちに使うお金を投資していないか
  • 投資の目的や使用時期が変わっていないか

積立投資は、価格が違うと購入できる量も変わる

積立投資では、毎月決まった金額を購入するため、価格が高いときには購入量が少なくなり、価格が低いときには購入量が多くなります。

そのため、値下がりした時期も積み立てを続けることで、以前より多くの口数を購入できる場合があります。

ただし、積立投資を続ければ必ず利益が出るわけではありません。投資先の価格が長期間下落したり、十分に回復しなかったりする可能性もあります。

長期・積立・分散は、損失を完全になくす方法ではなく、値動きによる不安と付き合いながら資産形成を進めるための考え方です。

迷ったときに考えられる4つの選択肢

値下がりが不安なときには、次の選択肢があります。

選択肢考えられる状況
積立を続ける目的や期間が変わらず、家計にも無理がない
積立額を減らす続けたいが、現在の金額では負担や不安が大きい
積立を一時停止する支出が増え、まず手元の現金を確保したい
一部または全部を売却する近いうちにお金が必要、または商品が目的に合っていない

どれが正解かは、値下がり率だけでは決められません。

目的、使う時期、家計、商品の内容を確認し、自分が納得して続けられる方法を選びましょう。

判断が難しい場合は、特定の商品を販売することだけを目的としない相談窓口や、信頼できる専門家へ相談する方法もあります。

口座を作ったばかりなら、積立設定も確認しよう

NISAを始めた直後に不安を感じている人は、積立設定が自分の考えどおりになっているかも確認してください。

  • NISAのつみたて投資枠で設定されているか
  • 毎月の積立額は正しいか
  • 購入する商品を間違えていないか
  • 積立日と支払い方法は正しいか
  • 初回の買付が完了しているか

口座開設後の積立設定については、こちらの記事で順番に解説しています。

「NISA口座、作っただけで止まってる」40代へ。最初の積立設定、決めるのはたった5つ

まとめ:値下がりしたときこそ、価格以外を確認しよう

NISAを始めた直後に値下がりすると、不安になるのは自然なことです。

しかし、値下がりしたという理由だけで、慌てて積立を停止したり、すべて売却したりする必要があるとは限りません。

まずは次の4つを確認しましょう。

  • 積み立てる目的と使う時期は変わっていないか
  • 近いうちに使うお金まで投資していないか
  • 何に投資している商品なのか理解しているか
  • 毎月の積立額が家計に合っているか

目的や期間が変わらず、生活に必要な現金も確保できているなら、短期間の値動きだけで判断しない方法があります。

一方で、積立額が家計の負担になっている場合や、近いうちに使うお金まで投資している場合は、減額や一時停止も選択肢です。

積立を続けることだけが正解ではありません。家計を守りながら、自分が納得して続けられる形に調整することが大切です。

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