「NISA口座、作っただけで止まってる」40代へ。最初の積立設定、決めるのはたった5つ

NISA口座を開設したものの、次に何をすればいいか分からない40代へ。 NISA・積立

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※本記事は一般的な情報提供を目的としており、特定の金融商品を推奨するものではありません。投資には元本割れの可能性があります。最終的な投資判断はご自身で行ってください。

「NISA口座は作った。でも、そこから何をすればいいのか分からない」

口座開設まで終わったのに、商品選びや積立設定の画面を見て止まっていないでしょうか。

NISAは、口座を作っただけで自動的に資産が増える制度ではありません。自分で商品を選び、金額や買付方法を設定して、初めて運用が始まります。

でも、最初から難しい判断をすべてする必要はありません。

40代からNISAを始めるなら、まず決めるのは次の5つです。

  1. 何のために積み立てるか
  2. いつまで使わないお金か
  3. 毎月いくら積み立てるか
  4. どんな商品を選ぶか
  5. 積立日と支払い方法をどうするか

今回は、NISA口座を開設したあとに何をすればよいのか、40代の初心者向けに順番に整理します。

NISA口座を作っただけでは運用は始まらない

NISAは、投資によって得た利益が非課税になる制度です。

通常、株式や投資信託から得た利益や配当などには税金がかかりますが、NISA口座で得た利益は一定の範囲内で非課税になります。

現在のNISAには、主に次の2つの投資枠があります。

投資枠年間投資枠主な対象商品
つみたて投資枠120万円長期・積立・分散投資に適した一定の投資信託
成長投資枠240万円上場株式や投資信託など

2つの枠は併用できますが、初心者が最初から両方を使い切る必要はありません。

まずは、つみたて投資枠を使って、無理のない金額で積立投資を始める方法があります。

NISAの詳しい制度内容は、金融庁のNISA特設ウェブサイトで最新情報を確認してください。

最初にすること1:何のために積み立てるか決める

商品を選ぶ前に、まず「何のためのお金か」を決めます。

40代の場合は、次のような目的が考えられます。

  • 老後資金を準備したい
  • 退職後の生活に余裕を持たせたい
  • 子どもの教育費を準備したい
  • 将来の住宅修繕費に備えたい
  • 使い道は決めていないが、長期的に資産を形成したい

目的によって、運用できる期間や受け入れられる値動きが変わります。

老後まで15年以上使わないお金と、3年後の大学入学に必要なお金では、同じ運用方法が適しているとは限りません。

「とりあえず増やしたい」だけで始めると、価格が下がったときに続ける理由を見失いやすくなります。

まずは、

老後に向けて、10年以上使わないお金を積み立てる

というように、目的と期間を簡単に書き出してみましょう。

最初にすること2:しばらく使わないお金か確認する

投資信託や株式は、預貯金とは違って元本が保証されていません。

必要になったときに価格が下がっていれば、購入した金額を下回る可能性があります。

そのため、NISAへ入れるのは、基本的に当面使う予定のないお金です。

特に次のお金は、投資に回す前に分けて考えましょう。

  • 毎月の生活費
  • 病気や失業などに備えるお金
  • 数年以内に必要な教育費
  • 車検や住宅修繕など、使う時期が決まっているお金
  • 近いうちに返済する予定のお金

NISAを早く始めたいからといって、手元の現金をすべて投資へ回す必要はありません。

急な出費が発生したときに投資商品を売却しなくて済むように、生活を守る現金を先に確保しておくことが大切です。

貯金と投資の分け方については、こちらの記事で詳しく紹介しています。

「貯金はいくらあれば安心?」40代が投資を始める前に、まず決めるべき“現金の役割”

最初にすること3:毎月の積立額を決める

積立額は、「出せる最大額」ではなく「値下がりしても続けられる金額」で決めます。

例えば、毎月5万円を積み立てられそうでも、その金額を10年以上続けられるとは限りません。

40代は、教育費、住宅費、親の介護、自分たちの老後資金など、複数の支出が重なりやすい時期です。

最初から無理な金額を設定すると、家計が苦しくなったときに、積立そのものをやめてしまう可能性があります。

迷う場合は、まず家計に影響しにくい金額から始めましょう。

  • 月5,000円
  • 月1万円
  • 月2万円
  • ボーナスを含めず、毎月の収入だけで続けられる金額

少額から始めても問題ありません。

数か月続けて家計に余裕があると分かってから、積立額を増やす方法もあります。

積立額の考え方については、こちらの記事も参考にしてください。

「月いくら積み立てればいいの?」40代のNISA最大の悩み、正解は“増やせる額”じゃない

最初にすること4:積み立てる商品を選ぶ

積立額が決まったら、次に投資商品を選びます。

つみたて投資枠の対象商品は、長期・積立・分散投資に適した一定の投資信託に限定されています。

ただし、対象商品だからといって、どれを選んでも値動きやリスクが同じというわけではありません。

初心者が商品を見るときは、まず次の3点を確認しましょう。

1.何に投資する商品か

投資信託によって、投資する地域や資産が違います。

  • 日本の株式
  • 米国の株式
  • 世界各国の株式
  • 株式と債券を組み合わせたもの
  • 国内外の複数資産へ分散するもの

商品名だけで決めず、どの国や資産へ投資する商品なのか確認します。

2.値動きの大きさを受け入れられるか

株式の割合が高い投資信託は、大きな成長を期待できる一方で、価格が大きく下がることもあります。

「人気だから」「よく紹介されているから」という理由だけで選ぶと、値下がりしたときに不安になって売却してしまう可能性があります。

価格が一時的に下がっても積立を続けられそうか、自分の性格も含めて考えましょう。

3.保有中にかかる費用はいくらか

投資信託には、保有中に信託報酬などの費用がかかります。

わずかな差に見えても、長期間保有すると運用結果へ影響する可能性があります。

ただし、費用の安さだけで商品を決めるのではなく、投資対象や運用方針とあわせて確認することが大切です。

商品選びで確認したいポイントは、こちらの記事で詳しく紹介しています。

「結局、何を買えばいいの?」NISA最大の壁にぶつかった40代へ。見るべきはたった3つです

最初にすること5:積立日と支払い方法を設定する

商品と金額が決まったら、金融機関の画面で積立設定を行います。

一般的には、次のような項目を入力します。

  • NISAのつみたて投資枠を選ぶ
  • 積み立てる商品を選ぶ
  • 毎月の積立額を入力する
  • 積立日を設定する
  • 支払い方法を選ぶ
  • 目論見書などを確認する
  • 設定内容を確定する

積立日は、給料日の直後など、お金を確保しやすい日を選ぶと管理しやすくなります。

ただし、選べる積立日は金融機関や支払い方法によって異なります。

支払い方法には、証券口座の残高、銀行口座からの引き落とし、クレジットカードなどがありますが、対応状況は金融機関によって違います。

ポイントだけを理由に選ぶのではなく、残高不足になりにくく、自分が管理しやすい方法を選びましょう。

設定後は、初回の買付予定日や引き落とし日も確認してください。

積立設定後に確認すること

積立設定が完了したら、次の3点を確認しましょう。

積立設定が受付済みになっているか

入力しただけで、設定が完了していないことがあります。

金融機関の積立設定一覧を開き、次の項目が正しく表示されているか確認します。

  • 商品名
  • 積立額
  • 積立日
  • 支払い方法
  • NISA枠の指定

初回の買付日はいつか

積立設定をした日によっては、最初の買付が翌月になることがあります。

「設定したのに購入されていない」と慌てないように、初回買付予定日を確認しておきましょう。

引き落としに必要なお金が入っているか

銀行口座や証券口座の残高が不足すると、予定どおり積み立てられない場合があります。

積立日の直前ではなく、余裕を持って必要な金額を準備しておきましょう。

始めた直後に毎日確認しなくていい

NISAを始めると、値上がりや値下がりが気になり、毎日アプリを開きたくなるかもしれません。

しかし、長期の積立投資を目的としているなら、毎日の値動きだけで判断する必要はありません。

価格が下がるたびに不安になり、積立を止めたり売却したりすると、最初に決めた長期運用の方針が崩れてしまいます。

毎日確認する代わりに、月に1回程度、次の項目を確認する方法があります。

  • 積立が予定どおり実行されたか
  • 家計に無理が出ていないか
  • 近いうちに必要なお金まで投資していないか
  • 当初の目的が変わっていないか

値動きばかりを見るのではなく、積立設定と家計の状態を確認することが大切です。

積立額はあとから変更できる

一度決めた積立額を、ずっと続けなければならないわけではありません。

収入や支出が変わったときは、積立額を増減したり、一時的に停止したりできます。

例えば、次のような場合です。

  • 教育費が増えた
  • 住宅ローンの負担が変わった
  • 転職などで収入が変わった
  • 家電や車の買い替えが必要になった
  • 生活を守るための現金が不足した

こうした場合は、無理に同じ金額を続ける必要はありません。

NISAの年間投資枠を使い切ることより、家計を崩さず長く続けることを優先しましょう。

NISA口座を作ったまま放置していても焦らなくていい

口座を作ってから数週間、数か月たっていても、焦って商品を購入する必要はありません。

よく分からないまま大きな金額を投資するより、目的、期間、積立額、商品を順番に整理してから始める方が、納得して続けやすくなります。

まずは次の順番で進めましょう。

  1. 投資の目的を一つ決める
  2. 生活を守る現金を残す
  3. 無理のない積立額を決める
  4. 商品の投資対象と費用を確認する
  5. 積立設定を完了させる

一日ですべて決めなくても大丈夫です。

今日は目的と金額だけ決め、次の日に商品を確認する、という進め方でも構いません。

まとめ:最初の一歩は「無理のない積立設定」

NISA口座を開設したあとは、次の5つを順番に決めます。

  • 何のために積み立てるか
  • いつまで使わないお金か
  • 毎月いくら積み立てるか
  • どんな商品を選ぶか
  • 積立日と支払い方法をどうするか

40代からの資産形成で大切なのは、年間投資枠を急いで使い切ることではありません。

生活に必要な現金を確保し、価格が下がっても続けられる金額から始めることです。

口座を作ったところで止まっているなら、まずは「何のためのお金か」と「毎月いくらなら無理なく続けられるか」の2つを決めてみてください。

それが決まれば、次に選ぶ商品や積立設定も整理しやすくなります。

焦って正解を探すのではなく、家計を守りながら続けられる形を作っていきましょう。

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